歯科コラム

ご存知ですか?『矯正用アンカースクリュー』

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明けましておめでとうございます。 江戸川区一之江の矯正治療専門クリニック、ステラ矯正歯科院長の西田です。

ステラ矯正歯科は1月5日、日曜日が仕事初めです。今年も、患者さんの笑顔に貢献できるよう頑張っていきたいと思います。

新年1回目のブログのテーマは『矯正用アンカースクリュー』についてです。

矯正用アンカースクリューってなに?

歯科矯正歯科用アンカースクリューとは、直径1.3-2.0mm、長さ5-10mm前後の小さなネジを顎の骨に埋め込み、これを固定源として歯を移動させる技術です。一般的に「インプラント矯正」や「ミニインプラントとも言われていますが、歯を失った際に人工の歯の根っことして使用されるデンタルインプラントと混同しやすいため矯正用アンカースクリューという呼び方で統一されることになっています。

スクリューはカラダへの害が少なく人工関節などにも用いられるチタンで作られているので安心です。

スクリューは矯正治療の期間中だけ口腔内に置いて歯を動かす際の支点(アンカー)として使います。埋入する場所や本数は1人1人の患者さまのお口の中の状況によって変わります。

スクリューを使用する理由は?

従来の矯正歯科治療では、出っ歯や受け口など大きく歯を移動させないといけない難しい症例については、治療に長い時間を要していました。

また、通常矯正治療で歯を移動させる場合は作用反作用の法則で目的の歯だけを動かすということはできず、反動で別の歯も動いてしまうため、これを避ける方法として患者さんに就寝時帽子のような装置(ヘッドギア)を追加して使用していただき、この装置で頭を固定源にすることで目的の歯を動かすような治療方法を行っていました。
矯正用アンカースクリューを使用することで目的である歯だけ、あるいは、歯列全体を一気に大きく移動させることが可能となり治療期間の短縮も期待できます。

ヘッドギア


奥歯のズレを治すような難しい症例では治療方法として抜歯が当たり前になっていましたが、歯科矯正用アンカースクリュー治療を用いることで、抜歯をしないで治療できる可能性もあります。さらに、顎の横ずれなどのゆがみがある場合も片方の奥歯を矯正用アンカースクリューで骨に押し込むことによってゆがみを取り除き、従来は手術を併用していた症例も手術をしないで良好な結果を得られることもあります。

歯科矯正用アンカースクリューのメリット・デメリット

メリット

  • 従来、移動が困難な方向へ歯の移動が可能となる
  • 治療期間が短縮される
  • 抜歯を避けられる場合がある
  • ヘッドギアなどの装置の使用を最小限に抑えられる
  • 外科手術を避けられる場合がある

デメリット

  • 麻酔等の処置が必要になる
  • 細菌感染する場合があり、感染すると膿んだり腫れたりすることがある
  • 顎の成長が落ち着いてくる16歳以上が対象となり年齢制限がある
  • 埋入後2.3日の違和感がある

残念ながら、スクリューの成功率は100%ではありません。年齢、骨量、骨質、歯根の状況によっても成功率は変わります。特に、影響が強いのが骨の厚みです。特に上顎の頬側の薄い骨は1mmほどの厚みしかないため、スクリューを入れる場合は大きな力をかけてしまうと骨が割れてしまい成功率を下げてしまいます。当院では電動のトルクドライバーを用いて埋入することによって適正なトルクを維持できるようにしています。それでも定着しない場合は、上顎の内側、口蓋はどの方でも良好な骨量があると言われており、使用される場合が多くあります。

矯正用アンカースクリューQ&A

Q.スクリューを埋入するときの痛みはありますか

A. 矯正用アンカースクリューは「矯正用インプラント」とも呼ばれているため大きな手術だと思われるかもしれませんが、「デンタルインプラント」とはまったく違うもので、それほど大がかりな処置ではありません。矯正用アンカースクリューを入れるときは、表面に塗る麻酔をし(注射針が刺さる痛みを軽くするため)、その後、局所(浸潤)麻酔をおこないますので、痛みはありません。(歯を抜いたり削ったりする時のような痛みは感じません)1本あたりの埋入時間は15分ほどです。

Q 矯正用アンカースクリューを入れた後の使用時の痛みはありませんか。

A 矯正用アンカースクリューは、小さなスクリューなので設置時にもそれほど負担が大きくはありませんが、歯周組織が安定するまで少しの痛みや違和感を感じることがあるかもしれません。基本的に安定すればスクリューを使用する際の痛みや違和感はありません。

Q どのくらいの期間、アンカースクリューはいれておくのですか

A 歯の移動する距離や本数によって一概には言えませんが、およそ1年くらいはいれたままにしておきます。基本的には矯正装置と一緒に撤去すると思ってください。

Q スクリューを入れた後、歯茎が腫れることがありますか

A ネジの周りの清掃不良が原因で腫れるれることがあります。その他には、スクリューが定着せず炎症を起こしてしまう場合に歯茎が腫れてくることがあります。その場合にはご連絡いただきスクリューを除去して別の場所に打ち直しが必要となります。

Q 術後に注意することはありますか

A 一般的に抗生剤の服用は必要ありません。痛みが強い場合は痛み止めを服用して下さい。通常3回ほどの服用で落ち着く場合が多いです。

矯正用アンカースクリューが骨に固定するまでは刺激を与えないよう注意してください。歯磨きの時期、やり方などは術後チェアサイドでご説明させていただきます。一般的に日々の生活の障害になるような事はありません。ご安心ください。

Q 矯正用アンカースクリューは矯正が終わったらどうなりますか。

A 矯正治療終了後、矯正用アンカースクリューも除去します、2、3日お醤油などがしみることがありますが、傷跡は残りませんのでご安心ください。また、スクリュー除去の際は基本的に麻酔もいりません。

Qアンカースクリューを使用した治療では通院はどのくらいの頻度ですか

通常のワイヤー矯正治療と同様です。矯正用アンカースクリュー治療でも、およそ3、4週間に1度お越しください。経過確認と矯正装置の調整、ワイヤーの交換などを行います。

Q 通院はどのくらいの時間がかかりますか。

A 通常のワイヤー矯正治療と同様です。診療時間は衛生士による歯みがきチェックやクリーニング、機能訓練も入れておよそ45-60分程度です。

まとめ

矯正用アンカースクリューの登場によって、毎日の患者さんの負担が大きいヘッドギアなどの装置を使わずに治療ができるようになりました。またアンカースクリューを用いた矯正治療では、治療期間を短くできる可能性があります。さらに治療のクオリティーも高めることができます。不安な点、ご不明点はお問い合わせくださいね。





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