歯科コラム

初めての矯正治療 スタートする前に知って欲しい6つの事

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ステラ矯正歯科 院長 西田英莉

江戸川区瑞江 ステラ矯正歯科 院長 西田英莉  --------------  ◯平成20年鹿児島大学 歯学部 卒業 野井倉賞受賞  ◯平成20年愛知学院大学 歯学部付属病院 研修医  ◯平成21年日本大学 歯科矯正学教室 入局  ◯平成24年-31年福増矯正歯科 常勤勤務  ◯平成27年日本矯正歯科学会認定医修得 

こんにちは。江戸川区一之江のステラ矯正歯科 院長の西田です。

本日のコラムでは、矯正治療をスタートするにあたり、
「こんなことを知っておきたかった」という患者さんの声や
「ステラ矯正歯科として患者さんに知っておいてほしい」ことをいくつかまとめてみました。
参考にしていただければ幸いです。

矯正治療はどこで受けても同じ?歯科医院の選び方

当院のような矯正専門を掲げている歯科医院もあれば、一般歯科に定期的に矯正専門医が出向き、矯正治療をおこなっている医院もあります。
長期通院する必要があり費用も高額となるため、信頼できる歯科医院・歯科医師を選択しましょう。
医院や歯科医師スタッフとの相性・アクセスのしやすさ・診療している曜日や時間も選ぶ上で大切な要素となります。
優先する条件をきちんと理解し、医院選びをおこないましょう。

診断や治療方針の内容

診断・治療方針は、診断をおこなう歯科医師によって差異があります。

どの医療行為においても「インフォームドコンセント(説明と理解・同意)」は重要です。
診断・治療方針を聞く際は、説明が分かりやすく適切であったかを確認しましょう。

出された診断内容や治療方針に疑問や不安がある場合は、セカンドオピニオンをお勧めします。
セカンドオピニオンとは、別の(歯科)医師に「第二の意見」を尋ねることをいいます。
勘違いしやすい部分ですが、「セカンドオピニオン=転院すること」ではありません。
あくまでも、今後も現在の担当医のもとで治療を受けることを前提に利用するものです。

しかし、なるべくセカンドオピニオンを受ける事態にならないに越したことはありません。
診断を受ける費用もそれなりに必要となるため、最初の「医院選び」が肝心です。
こういう重要なポイントを分かっている方が増えてきたことで、
事前に複数の歯科医院で初診を受けてから「医院を選ぶ」方が確実に増えています。

矯正料金

以前のコラムでもお話しましたが、(興味のある方はこちら→ 矯正治療にかかわるお金の話https://stella-ortho.com/blog/2021/08/05/%e7%9f%af%e6%ad%a3%e6%b2%bb%e7%99%82%e3%81%af%e3%81%a9%e3%81%86%e3%81%97%e3%81%a6%e9%ab%98%e3%81%84%ef%bc%9f%e7%9f%af%e6%ad%a3%e6%b2%bb%e7%99%82%e3%81%ab%e3%81%be%e3%81%a4%e3%82%8f%e3%82%8b%e3%81%8a/

矯正治療は自費治療であるが故にそれなりに費用が必要となります。

取り扱っている装置の種類(審美性を重視した裏側の矯正は、表側の矯正治療に比べると比較的高額)や医院を構えている立地・その他条件から、その医院の矯正治療費は決定されます。
同じ駅に構えていても、費用が数十万異なる場合もあります。

また費用の提示として、処置料を含めた矯正料金を提示される場合と、
矯正料金とは別に毎回の処置料を提示される場合があります。

費用の支払いの選択肢としては、クレジットカードや電子マネーを利用できる医院も増えています。

このように、費用の総額や提示方法の違い・支払いの選択肢の違いがあることを理解しておくといいでしょう。
ただし、費用が安いことを第一条件に医院を選ぶことはお勧めしません。

一般歯科を受診し、必要な治療を受ける

矯正治療を受けることを考え始めたら、並行して一般歯科も受診し、
むし歯や歯周病の診査治療を受けることをお勧めします。


矯正治療が一般化してきたことにより、デンタルIQが十分でない方や、様々な治療が施された年齢の高い方が矯正治療を希望する方も増えています。
そのため矯正専門医に受診する以前の問題というお口の中に出くわすことも増えてきました。

お口の中がまず健康であることが矯正治療を開始する最低条件となるため、
一般歯科で必要な治療を受けた上で矯正治療を開始しましょう。
(診断治療方針によって歯を抜く方針が出ることもあるため、
治療が不必要となってしまうこともあります。歯科同士の連携が取れていることが大切です)


※デンタルIQとは、歯科についてどれだけ正しい知識を持っているか。お口の中の健康を大切にしているか。といった歯や口の健康に対する意識の高低を指します。

矯正治療に伴う痛みと食事のポイント

矯正治療に使用される矯正装置は多岐に渡りますが、
その中でも「マルチブラケット装置」をはじめとする固定式装置の治療中は、
歯が動く痛みによる食事のしにくさ、食べ物が挟まる不快感などがあります。

治療期間が段々長くなると、食べるコツもつかんできますが、
普段通りの食事がしにくくなることは知っておきましょう。

矯正治療中でも食べやすいといわれているのは、
柔らかいもの・水分を多く含んでいるもの・挟まりにくいものです。
おかゆ・リゾット・よく煮たうどん・豆腐・プリンやゼリーなどが例として挙げられます。

一方、食べにくい、挟まりやすいといわれているのは、硬い物・繊維質の多い物・筋の多いもの・歯にくっつくものです。
せんべい・えのき茸やほうれん草・マグロの筋・餅・ガム・細い麺類などが例として挙げられます。

そのほかにも、審美性を重視した装置を着色させやすいものとしてカレー・キムチ・コーヒー・ワインなどが挙げられます。

セルフケアと清掃道具

固定式装置装着中は、むし歯や歯周病のリスクが高まるため、
歯科医院でブラッシングをはじめとする指導をしっかり受けましょう。
当院のように矯正治療開始前にリスク検査をおこない、
改善すべきセルフケアの提案をしてから矯正治療をスタートする医院もあります。

医院によって予防の取り組み方は異なるため、そうした点を優先したい方は、選ぶポイントに加えましょう。
また、以前コラムでも紹介した「超音波歯ブラシや口腔洗浄器」(興味のある方はこちら→※2つリンクを貼る)
などは多少の初期費用はかかりますが、複雑な装着を磨く方法の選択肢の一つとなります。

また、数多くの歯ブラシや歯磨き粉、洗口剤が売られています。

自分に合うもの歯科医院で勧めてもらうのもいいでしょう。

まとめ

矯正治療は短くても数年、子供の頃から始めた場合、10年以上の通院になることも少なくありません。

いずれにしても、自分もしくは家族の希望で治療をおこなっているという自覚を持つことが大切です。

歯科医院に仕方なく通っている、やらされているという意識ではせっかくの「医院選び」も無駄なものとなってしまいます。
定期的に来院する、装置をしっかり使う、セルフケアをおこなう、これらはどの医院でも患者さんに守ってもらう最低限のことです。

しかし、それには迎える側の医院の姿勢も大切です。

説明不足や配慮が足りない、治療が痛い、怖い、待たされる、などの心配りができていない医院では通院するのも頑張るのもイヤになってしまいます。
やはり安心して気持ちよく通える医院に通いたいですよね。

瑞江、一之江、船堀の矯正歯科医院、ステラ矯正歯科でも、そうした医院づくりを継続していきたいと思いますので、みなさんこれからもよろしくお願いいたします!

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ステラ矯正歯科 院長 西田英莉

江戸川区瑞江 ステラ矯正歯科 院長 西田英莉  --------------  ◯平成20年鹿児島大学 歯学部 卒業 野井倉賞受賞  ◯平成20年愛知学院大学 歯学部付属病院 研修医  ◯平成21年日本大学 歯科矯正学教室 入局  ◯平成24年-31年福増矯正歯科 常勤勤務  ◯平成27年日本矯正歯科学会認定医修得 

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