歯科コラム

子どもの矯正!歯磨きはどうすればいい?

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ステラ矯正歯科 院長 西田英莉

江戸川区瑞江 ステラ矯正歯科 院長 西田英莉  --------------  ◯平成20年鹿児島大学 歯学部 卒業 野井倉賞受賞  ◯平成20年愛知学院大学 歯学部付属病院 研修医  ◯平成21年日本大学 歯科矯正学教室 入局  ◯平成24年-31年福増矯正歯科 常勤勤務  ◯平成27年日本矯正歯科学会認定医修得 

江戸川区瑞江のステラ矯正歯科院長の西田です。

子どもの矯正治療中の歯磨きはとても大切です。
しかしデコボコとした形の矯正装置がついていると、いつもの歯磨きに比べてとても磨きにくいのではないでしょうか。
今回は、子どもが矯正中にする歯磨き方法について、具体的なポイントを紹介します。

子供の矯正中歯磨きはどうすればいい?

矯正中の歯磨きについて

成長期のお子様の矯正治療は、治療が一段落するまでに約1~3年という長い期間が必要です。
その間、さまざまな部品のついた矯正装置が口の中につけられています。
歯磨きしても、歯垢が落とせていないと、不衛生な状態となってしまいます。
矯正治療中は、とくにむし歯や歯周病といった病気のリスクが高まるため注意しましょう。

歯ブラシの選び方

矯正治療中に使う歯ブラシは、どのようなタイプがよいのでしょうか。
ここでは矯正治療中でも使いやすい歯ブラシの特徴について紹介します。

・ヘッドが小さいもの

歯と歯茎のすき間をしっかりと磨けるように、なるべくヘッドが小さい歯ブラシを選びましょう。
矯正治療中は、さまざまな方向から歯と装置を磨かなくてはなりません。
磨きたい部分にしっかりとフィットするようなヘッドが小さいタイプの歯磨きがオススメです。また、ブラケットと呼ばれるワイヤーを固定していくタイプの装置を使用している場合はワイヤーの上下を磨きやすいように山型にカットが入っている毛先のものも取り扱っています。気になる方はご相談ください。

・握りやすいもの

持ち手が握りにくいと、適切な力で歯を磨けなくなります。
歯磨きするときの力が弱すぎると歯垢を除去しにくくなり、強すぎると摩擦によって歯が欠けやすくなります。歯ブラシは鉛筆を握るのと同じペングリップで持ちましょう。
また適切な力で磨けるように、手の形にあった握りやすい歯ブラシを使いましょう。

・定期的に交換する

使用する歯ブラシは、定期的に新しい物に替えましょう。
交換の目安は約1か月です。
長く使った歯ブラシは、毛先が広がって弾力がなくなり、汚れをキレイに除去できなくなります。
さらに歯ブラシに付着した菌が繁殖して、悪臭を放つようになるなど不衛生な状態になってしまうかもしれません。
矯正治療中は、とくに衛生的に汚れをしっかり除去できるよう適切な時期に歯ブラシを交換するよう心がけてください。

子どもの矯正中に大切な歯磨き方法

ワイヤーを使った矯正治療では、装置を自由につけ外しできません。
そのため装置をつけたまま、歯を磨くことになります。

歯磨きを開始したら、ワイヤー装置を中心に、歯の汚れを丁寧に歯ブラシで落としていきましょう。
歯ブラシを振動させるように細かく左右に動かすとよいでしょう。
20回ほど動かしたら、角度を変えてまた磨いていきましょう。
時間がかかったとしても、歯を1本ずつ磨いていくことを心がけてください。
歯磨き粉の泡立ちすぎて磨き残しが気になるときには、歯磨き粉の量を少なくするとよいでしょう。

また歯ブラシが入りきらない部分は、タフトブラシ(鉛筆型の小さな歯ブラシ)や歯間ブラシを使えば汚れを落としやすくなります。
鏡を見ながら、確実に歯ブラシが当たっていることを確認しながら磨きましょう。
子どもの力で上手に磨けていないと感じたときには、大人による仕上げ磨きを追加するのもオススメです。

むし歯になりやすいお子様の場合はフッ素配合の歯磨き粉を歯磨きの時に併用します。フッ素が流れないよう、歯磨き後の洗口はペットボトルの蓋に入るくらいの水の量で1回だけにしましょう。また、歯磨き粉だけでなく、歯磨き後のフッ素洗口やキシリトールガムの併用も効果的です。
将来的な歯のトラブルを防ぐためにも、子どものうちから丁寧な歯磨きを習慣づけましょう。

まとめ

子どもの矯正によく使われるワイヤー装置は、デコボコとした形をしています。
ワイヤー装置があることで、歯磨きしにくいと感じるかもしれません。
しかし、歯磨きが面倒くさいからと放置してしまうと、歯のトラブルの原因にもなります。

いつもの歯磨きとは異なる矯正治療中の歯磨きには、今回紹介したような使いやすい歯ブラシを準備しておくのがオススメです。
子どもだけで丁寧な歯磨きが難しいときには、近くにいる大人が手助けしながら、歯磨きを習慣づけましょう。

矯正治療専門の当院では、一人ひとりの症状に合わせた「オーダーメイドのむし歯予防プログラム」が受けられます。
矯正治療中の口腔ケアにより、歯のトラブルを起こさずに矯正治療の終了を目指しています。
ご興味のある方は、いつでもご相談ください。

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ステラ矯正歯科 院長 西田英莉

江戸川区瑞江 ステラ矯正歯科 院長 西田英莉  --------------  ◯平成20年鹿児島大学 歯学部 卒業 野井倉賞受賞  ◯平成20年愛知学院大学 歯学部付属病院 研修医  ◯平成21年日本大学 歯科矯正学教室 入局  ◯平成24年-31年福増矯正歯科 常勤勤務  ◯平成27年日本矯正歯科学会認定医修得 

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