このホームページは日本矯正歯科学会の医療広告ガイドラインに
則って掲載しております。
MENU
よくある矯正治療の疑問・お悩み
一般歯科での治療は健康保険が効くため、患者様の負担は多くの健康保険で実際に発生している費用の3割になっています。一方、矯正治療は一部の患者様を除き保険治療の対象外で全額自己負担となりますので、高額な印象を持たれるのだと思います。
一見、高いと考えられてしまう治療費ですが、食べる、話す、笑うなど人生のうち1日も、口の機能を使わない日はありません。また、矯正治療は小学校のように人生のうち基本的に1回通過するものです。美容院のように2、3ヶ月に1回通い続けたり、高級車のように数年で買い替えたりするものでもありません。そう考えると早めに治療を受け、残りの人生を美しく、機能的な歯並びにすることは大変価値があり、決して高すぎる費用ではないと考えます。
矯正治療の特殊性を考慮した金額
矯正治療の治療期間の長さはかなり特殊で、数年単位で治療が継続する診療科は医科を含めてもないと考えられます。
大人の矯正治療は歯を動かしている期間が平均して2年、その後歯並びを安定させる期間が2年かかります。合計4年間はその患者様を責任をもって診ていく必要があります。
お子さまの治療の場合は、本格的な矯正治療に入るまで4-6年かかり、治療終了後は(通院間隔は1年に1回ほどですが)親知らずの動向まで管理期間に含めると10年以上になる場合もあります。
矯正治療は歯科の中でも大変専門的な分野で、日本矯正歯科学会の認定医習得まで指定専門医療機関で、最低5年かかります。その間は大学の矯正学講座や矯正治療を専門にしている医院で研鑽を積むのですが、その他にも自己負担で多くのセミナーや学会に参加する必要があります。その費用は日本の場合、親が負担することが多いのですが、アメリカでは矯正専門医になるために銀行でローンを組むそうです。その金額は1人あたり6000万円ほどになるそうです。もちろん日米で大学のシステムが違いますので一概に比較はできませんが、国家試験の合格後も、私財をつぎ込んで矯正治療の技術を習得しています。
このような理由から、どこの矯正専門医院で治療を受けたとしてもおおよその金額には大差はないと考えられます。ただ、それぞれの医院で目指すゴールの優先順位には違いがあります。長期のお付き合いになりますので、よくご相談の上医院をお決めになることをお勧め致します。
矯正料金を支払ったのに、どうして通院ごとに処置料を支払わなければいけないのですか?というご質問をよくいただきます。医院によってはトータルフィーといって最初の矯正料金だけ支払いその後は料金がかからないシステムをとっている医院もあります。処置料を取るかトータルフィーにするかは私達矯正医の中でも意見が分かれるところです。
処置料制 | トータルフィー制 | |
---|---|---|
メリット merit |
・最初の矯正料金が安くなる ・治療期間や治療回数によって、治療費の合計が変わるため、患者さまの治療の難易度による不公平が少ない |
・治療終了までの金額が明瞭で分かりやすい ・毎回お金を準備する必要がない |
デメリット demerit |
・治療が終わるまでの合計がわからない ・毎回お金を準備する必要がある |
・患者さまの治療が軽度でも複雑でも同じ料金なので不公平がある ・治療期間は短い方が医院の利益となる |
処置料制のメリット |
---|
・最初の矯正料金が安くなる ・治療期間や治療回数によって、治療費の合計が変わるため、患者さまの治療の難易度による不公平が少ない |
トータルフィー制のメリット |
・治療終了までの金額が明瞭で分かりやすい ・毎回お金を準備する必要がない |
処置料制のデメリット |
・治療が終わるまでの合計がわからない ・毎回お金を準備する必要がある |
トータルフィー制のデメリット |
・患者さまの治療が軽度でも複雑でも同じ料金なので不公平がある ・治療期間は短い方が医院の利益となる |