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よくある矯正治療の疑問・お悩み
個々の歯にブラケットと呼ばれるボタン状の装置を接着し、そのボタンに歯並びのアーチの形をしたワイヤーを固定することによって歯を動かす治療です。現在の矯正治療の主要な矯正装置です。
1928年にアメリカのアングル先生が発表された治療方法ですが、現在でも基本的な装置の構造に変化はなく歴史のある治療方法です。
スロットと呼ばれる溝にワイヤーを固定することによって歯を移動していく仕組みになります。四角いスロットに四角いワイヤーをねじって固定することにより歯を3次元的に動かすことができます。また、歯に直接接着するため力が確実に装置に伝わります。
そのため、開口、出っ歯、受け口、ガタガタなど、多くのケースで適応することが可能です。また抜歯治療をはじめ、マウスピース型の矯正装置では難しい複雑な歯の移動も可能です。
2005年の文献では従来のワイヤー矯正とマウスピース型矯正治療装置(インビザライン)の治療結果をそれぞれ評価し比較したところ、インビザラインの点数が27%低かったという結果が出ています。
(Djeu G at al;Am Orthod Dentofacial Orthop 2005;128(3)292-298)
もちろん、現在のインビザラインは技術革新が目覚ましいため2005年の治療結果と単純に比較はできませんが、ワイヤーによる治療方法には結果に安定感があり、理想の歯並びや噛み合わせを実現することができます。
矯正治療を行うと歯並びが日々変化しますが、ワイヤー矯正であれば歯の状態に合わせて調整することができます。
マウスピース型矯正装置では、装置の不適合があった場合、再作成のために先ず型取りをする必要があり、セットは後日になります。
また、ワイヤー矯正であれば、噛み合わせや歯並びの微調整を行うことが可能です。
取り外せる装置では無いため、患者様の協力度に関係なくある程度の結果を出すことができます。矯正用アンカースクリューの併用で、奥歯の移動を制限するために就寝時に使用していただく帽子のような装置(ヘッドギア)や、お口の中の取り外していただく輪ゴム(顎間ゴム)の使用状況によらず、より理想のゴールを達成できるようになってきています。
ワイヤー矯正も目立ちにくい装置もあります!
金属のワイヤーと
金属ブラケットの場合
ホワイトワイヤーと
ホワイトブラケットの場合
ワイヤー矯正は、ブラケットと呼ばれる装置を歯に固定し、ワイヤーで引っ張り歯並びを整えていきます。
1つ1つのブラケットには歯がキレイに並んだり、しっかりと噛み合わせを作るのに必要な情報が組み込まれています。歯を上下に動かしたり、回転やひねるようなこともワイヤー矯正なら可能です。
最初、歯はガタガタなので、細く柔らかい形状記憶のワイヤーを固定することによって弱い力で歯を動かしていきます。形状記憶合金を使用したワイヤーのためぐにゃぐにゃに曲がったように見えても徐々に元のまっすぐな形に戻っていきます。
歯が動いてきたら順々と太いワイヤーに交換していきます。
ある程度、歯が並んでまっすぐになったら硬い材質のワイヤーでしっかり噛めるように微調整をしていきます。
また抜歯治療の場合は、歯を抜いたスペースを閉じていきます。
step1である程度歯はキレイに並んでしまうため、step2、3でいかに噛ませていくかが矯正医の腕の見せ所です!表側から見てしっかり噛めたら、スキャナーで裏側からの噛み合わせをチェックし問題なければ装置を外します!
顎のズレを治したり、目的の歯を目的の方向に動かすため、患者さんご自身でお口の中に輪ゴムを使用して頂く必要があります。
装置が複雑で取り外せないため歯磨きのご協力をお願い致します。矯正したのにむし歯だらけになってしまうのでは本末転倒です。。。
調整後の痛みや、装置破損のトラブル防止のために食べ物に制限があります。