こんにちは、江戸川区一之江の矯正専門クリニック「ステラ矯正歯科」です。
「矯正するなら子どものうちがいい」という意見がある一方、「大人になってからやるのでも遅くない」「目立つからかわいそう」という声もあり、歯並びに悩むお子さんや保護者の方は矯正のタイミングを迷うことも多いのではないでしょうか。
一般的に子供の矯正治療とは、8~10歳の成長が最も活発な時期に行う治療をいいます。
今回は、この成長期の子どものうちに矯正治療をするメリットやデメリットについて、両方の側面から解説致します。
目次
1.成長期に矯正治療を始めるメリット
まずは、子どものうちに矯正治療を始めることで得られるメリットについて紹介します。
土台であるアゴのバランスを整えられる
歯はアゴの骨に埋まっています。成長期の子供ではこのアゴ自体が成長で変化する時期です。上顎はだいたい9歳前後が成長が活発な時期、下顎は思春期の第二次成長期に大きく成長します。出っ歯や受け口のお子さんの場合、歯だけの問題ではなく上顎と下顎の前後的なバランスにも問題がある場合がよくあります。このようなズレは成長のバランスを整えることで改善しておきたいところです。思春期に入ってしまうと成長が落ち着いてきてしまうため、土台のズレは治せなくなってしまいます。成長を利用した子供の治療からスタートすることで、土台のバランスが良くなり顔立ちや歯並びも含めた最終的な仕上がりがよりいい状態になります。
手術のリスクを低減できる可能性がある
成長期を過ぎていたり、大人になってから矯正治療をする場合、土台のアゴのズレが大きいなど、状態によってはアゴを手術して土台のズレを治さなければならないケースもあります。あごの大きさは遺伝的な要素も影響するため、特に、ご両親がアゴの矯正手術を受けた、あるいは手術の適応になるほど歯並びがズレている場合は注意が必要です。お子さんは成長を利用した矯正をすることで、できるだけあごのズレを小さくして、将来的な手術のリスクを低減できることもありますのでご相談頂きたいと思います。
口腔機能の向上に繋がる
成長期の子どものうちによく噛める歯並びを手に入れるメリットは大きく、口腔機能にもプラスの影響を与えます。歯並びが悪いことで無意識に片側だけで噛む癖がついている、鼻ではなく口で呼吸してしまう、発音が苦手、などの悩みを抱えている場合は放置することで成長にも影響し、より悪い歯並びとなる悪循環を生んでしまいます。この様な場合は早めの相談をおすすめします。
2.子どものうちに矯正治療を始めるデメリット
反対に、子どものうちに矯正治療を始めることで抱えるデメリットについて紹介します。
治療期間が長くなる
成長を利用してアゴのバランスを整える治療は、成長が落ち着くまでは変化の途中ということになります。そのため、本人の永久歯への交換や成長終了を待つ形になるため治療期間が長くなることがあります。
治療期間が長くなると装置の種類によってはむし歯のリスクを上げてしまうこともあります。そのため、ブラッシング指導やフッ素塗布などのお口の衛生管理を徹底していく必要があります。ただ、これをデメリットと捉えるのではなく、矯正治療での定期的な通院によってご自身のむし歯へのリスクを知って自分で自分の歯を守るチカラを付ける期間にしてもらいたいと思います。
できるだけ治療期間を短くし、効果の高い治療をするために子供の治療は成長が活発な8~10歳で開始することが多いです。それより早いと治療期間が長すぎて本人にとても負担になってしまうこともあります。ただ、生え変わりや成長は個人差も大きいので小学校一年生になったら一度相談を受けることをお勧めします。早過ぎれば待てばいいので、開始に最適な時期をお知らせすることができます。
3.まとめ
成長を利用した矯正治療をすることで、土台であるアゴのバランスから整えられるためメリットの方が大きいと言われています。身体全体のバランスや口腔内全体の健康を守るためにも前歯4本が永久歯に生え変わったら取りかかりましょう。
始めるタイミングや治療方法・期間について悩んでいる人や、治療するかどうか決めかねている人からの相談も随時承っております。お子様にとって最適な方法を探るためにも、是非お気軽にご相談ください。