こんにちは、江戸川区一之江の矯正専門クリニック「ステラ矯正歯科」です。
今回は、固定式装置(マルチブラケット)除去後の、歯列咬合の安定性についてお話していきます。期間も費用もかけて、痛い思いもした矯正治療を無駄にしたくない人は一読必須ですよ。笑
今日からリテーナー!
ようやく固定式装置が外れました!!今日からは獲得した歯列咬合を維持安定させるために、リテーナーという保定装置を使用していきます。せっかく終えたのに、まだ続くのか…という気持ちもわかりますが、生涯使い続けるわけではありません。(矯正治療の流れが学べる OLステラさんの矯正日記はこちらhttps://stella-ortho.com/adult.html#link2)
矯正治療によって動かし続けてきた歯の動き、周囲の組織が安定するには、おおよそ2年とされています。ですので、最低でも2年間の使用をお願いしていますが、1日の装着時間は歯科医師が安定性を確認しながら、徐々に減らしていきます。一般的には、最初の半年は24時間使用、そこから半日、またそこから夜間使用…といったように装着時間を短くしていきます。
固定装置をやっとの思いで外せた場合、ここで投げ出してしまう患者さんが時々います。
もうやりたくない…。決められた時間使えない…。そうなるとどうなってしまうか。
人によっては、早い段階でリテーナーが合わなくなってきます。合わないということは変化が起きてしまった状況であり、リテーナーでは元の状態に戻すことはできません。
矯正治療前の歯列に「後戻り」した場合は再治療が必要になります。
勿体ないですよね…
そして、後戻りしない為にリテーナー以外にもう一つ、歯並びを維持する上で大切なことがあります。
それは「正しい口元の姿勢」を理解し獲得することです。
正しい口元の姿勢って?
当院に通院している中で、何度かお話をしてきていますが、覚えているでしょうか。ここからは「正しい口元の姿勢」や「舌の癖」についておさらいしていきましょう。
まず基本知識から。歯は頬や口唇、舌に囲まれています。そして、それら筋肉の圧(力)を受けています。外側からは頬や口唇の圧、内側からは舌の圧が歯や歯列に加わっています。この時、外側と内側の力のバランスが均等であれば、歯並びもバランスよく配列されていきます。
矯正の必要のない歯列に導きやすいです。
しかし何らかの理由で、外側と内側の力のバランスが崩れてしまうと、歯並びも崩れてしまいます。
例えば、お口をポカンと開けており、口を閉じる口唇の圧がかからない…。
舌が下に落ちているために、上あごに対して舌の支える力がかからない…。
このようになってしまうと、正しい口元の姿勢をつくることは難しくなります。
正しい口元の姿勢 5箇条!!
- 鼻呼吸
- 口元(くちびる)はリラックスして閉じている
- 舌は上あごに
- 力みのない顔貌
- 上の歯と下の歯が接触していない
※この時、身体全体の姿勢も整っていること
この5つが整っていることが、歯並びを維持しやすい条件となります。
みなさんはどの程度、クリアできていますか??
矯正治療によって形態が整う中で、獲得できる(しやすくなる)条件もあります。
そして、獲得できるように、分析診断し治療を行うことが、矯正治療の目的でもあります。
チェックしてみましょう!悪い口元の姿勢
- 鼻の調子悪く、口呼吸をしている
- 口がポカンと開いていたり、うっすらだが開いていたりして、ずっと閉じていられない
- 舌が下に落ちていたり、歯と歯の間に挟まっている。または舌の一部しか上あごに付着していない
- あご先に梅干し様のシワができるなど、口周りの筋肉の使い方に偏りがある
- 上下の歯同士が接触している状態が日常化している
※身体全体の軸のブレ、ねじれ、猫背等
悪い条件ばかり当てはまっている方は、後戻り要注意です!
特に、鼻呼吸の獲得は正しい口元の基盤となる部分となります。
まとめ
リテーナーの大切さと、「口元の正しい姿勢」について理解していただけたでしょうか。
江戸川区一之江の矯正専門クリニック「ステラ矯正歯科」では初診相談前に、無料で矯正治療についての知識を知ることができる矯正教室を開催しております。これから矯正治療をお考えの方、矯正歯科選びのご参考になれば幸いです。
次のコラムでは、「口元の正しい姿勢」を阻害する癖についてお話する予定です。
ご興味のある方は、ぜひ次回も一読お願いします^^