江戸川区一之江 ステラ矯正歯科院長の西田です。
矯正治療中は、むし歯リスクが高まるためむし歯予防が大切です。
当院では、一人一人に合わせたオーダーメイドのむし歯予防プログラムで、矯正治療中のむし歯予防を徹底しています。
むし歯予防プログラムの一つに「食指導」も行っています。
食生活を見直すことで、むし歯予防に繋がります。
本日のコラムでは、ここ数年に流行りその後定着した飲食物を取り上げ、むし歯との関係をお話ししていきたいと思います。
基本知識として、WHOが定めている1日の砂糖の目標摂取量は25gとされています。
それを念頭に読み進めていただければわかりやすいかと思います。
目次
1日分の砂糖が入っている?!フレーバーウォーター
水に果物やハーブの風味をつけた飲み物をいいます。
市販で販売されている製品だと「いろはす」のフレーバーウォーターなどはメジャーではないでしょうか。水のように透明だけど、ほんのり味もあり甘さもあり水を飲むのが苦手な人もいれば、一般的なジュースと比べて糖分やカロリーが低いため、そうした点が気になる人からは人気を得ています。
健康的なイメージが強いフレーバーウォーターですが、水ではなく清涼飲料水に分類され、砂糖が含まれています。商品の原材料として書かれている「糖類」/栄養成分表示の「炭水化物」にあたる部分が砂糖に該当します。
例えば「いろはす」の場合フレーバーの種類にもよりますが、100mlに大体4〜5gの砂糖が含まれ、ペットボトル1本に含まれる砂糖量は20〜25gもの量となります。
1本飲むだけで1日の砂糖の摂取量とほぼ同量になってしまいます!
またフレーバーウォーターの場合、酸っぱさやフルーツっぽさを出すために含まれる酸味料(主にクエン酸)がPhも低くしていることが多く、その点でも注意が必要です。
「酸蝕症」の原因となる可能性があります。
酸蝕症とは、酸性度の高い飲食物を頻繁に取ることで歯を溶かしてしまう症状を言います。歯がしみたり、歯が溶けて透き通ってきてしまいます。
炭酸飲料やスポーツドリンク・お酢・ワイン・ビール・果物やビタミン剤なども酸蝕症の原因となるものとして挙げられます。※最近、目にする無糖強炭酸水もここに該当します。
フレーバーウォーターを飲む際は、
天然水が原材料ではありますが、砂糖と酸味料の含まれたジュースであることを意識してください。
喉が渇いた時に選択する飲み物として、歯の健康にとって適切かどうかは考えるようにした方がよさそうです。
コラーゲンだから体に良い??グミ
コンビニやスーパーで、カラフルに陳列されたグミの種類の多さに気がついていましたか。
この数年間、空前のグミブームだそうです。ガムやアメよりも小腹が満たせる点、少しずつ食べられる点、色や形や弾力の自由度が高い点がブームの理由だそうです。
まず、グミの原材料はお砂糖や水飴、ブドウ糖、還元果汁などであり、これらはむし歯菌のエサとなります。
また口の中に入っている時間が長くなるほど歯は溶けやすくなるため、すぐに飲み込めない点も、むし歯の原因となります。
果汁100%やコラーゲン入りといった健康的なイメージで売られているグミの場合、先に書いたフレーバーウォーターと同じく「酸味料」が含まれていることが多く「酸蝕症」の原因となる可能性もあります。
ちょこちょこ食べのように、1日にお砂糖を口にする回数が多くなると、むし歯になりやすくなります。グミはちょこちょこ食べられることを目的としたおやつとして販売されていますので、むし歯予防を考えた時は、その取り方に気をつけてください。
ちょこちょこ飲みをしやすい!クラフト系コーヒー・紅茶
製造工程や品質・パッケージなどにこだわった商品を「クラフト系」というようです。
大容量で、飲み口が軽く仕事中でも少しずつ味わいやすいという需要に応えるために、各社が工夫し様々な商品が売られています。
仕事中に少しずつ味わいたい、ながら飲みがしたいということが要注意ポイントです。
ちょこちょこ食べやダラダラ食べはむし歯菌にとって歯を溶かす好環境となるからです。
フレーバーウォーターと同じく、糖分や酸味料を確認するようにしましょう。
タピオカミルクティー1杯でご飯大盛り1杯のカロリー
タピオカは近年印象に強く残るブームでした。お店が次々と開店し、そこに行列ができているのをよく目にしました。最近では一時の勢いはなくなりましたが、定着した感じもあります。
タピオカドリンク1杯で大盛りご飯1杯分やビール中ジョッキ3杯分と同等のカロリーがあるそうで、おやつ感覚で取るには、かなりのカロリーオーバーになります。
むし歯になりやすい理由としては、キャッサバというお芋の根茎から作られるデンプンであり、デンプンはむし歯の原因となること。
また、タピオカを入れる飲料は甘い飲料が多く、多くのお砂糖が使われていることが挙げられます。
そのほかタピオカミルクティーの後に流行ったバナナジュースや長年人気のあるスターバックスのフラペチーノなどの甘さ売りにした商品にも、たくさんのお砂糖が含まれていますので、高カロリーであることを忘れずに。
まとめ
ここ数年で流行り定着したものを、いくつかピックアップしてみましたがいかがだったでしょうか。
どんな流行りがあったのか調べている時に思ったことが、飲み物の流行りの多さでした。
上記にピックアップした以外にも、ビールや、ストロング系チューハイやサワー、エナジードリンクのモンスターなどがブームの品として並んでいました。食べ物よりも飲み物の方がブームとして起こりやすいのでしょう。
いずれにしてもむし歯予防には適度な飲食回数・量を気意識し、過度に摂らないということが大切です。
魅力的に見えるようイメージ戦略された商品に対して、すぐに飛びつかずにどんな原料が入っているのかという冷静さをもつことをおすすめします。
固定式矯正器具を装着している当院の患者さんは、特に注意してください。
瑞江、一之江、船堀の矯正歯科医院、ステラ矯正歯科では一人一人に合わせたオーダーメイドのむし歯予防プログラムを提供しておりますのでお気軽にご相談下さい。