こんにちは江戸川区瑞江のステラ矯正歯科です。
前回に引き続き、今回のコラムも「子供の矯正治療」ついてお伝えします。前回は子供の矯正治療について、メリットや効果などについてお伝えしました。
今回のコラムでは、子供の矯正治療についての相談時期や、開始時期、治療期間、かかる費用、支払い方についてお話しします。
子どもの歯列咬合について相談するタイミング
「子供の矯正はいつからが良い？」と気になる親御さんは多いかと思います。気になればいつでもというのが答えになりますが、矯正の始める時期の目安として上の前歯4本が永久歯に生え変わった頃がちょうど良いタイミングとされています。子供の歯列咬合を相談したいならその頃にいらっしゃるのが良いでしょう。
2歳、3歳といった乳児での相談は、まだ咬合が安定していないため、矯正治療を決定するには早過ぎることがほとんどですし、反対に成長が止まる間際での相談は、もう少し早く相談に来ていれていれば良かった、遅すぎたということもあります。
子どもの矯正治療においては適切な時期を逃さないよう、アメリカ矯正歯科学会では「7歳までに一度は矯正専門医にチェックを受けるよう」推奨しています。
日本に置き換えてみると、学校歯科検診や一般歯科で、歯並びの指摘を受けたことがなくても、7歳までに一度は矯正専門医にかかり、専門的な立場から歯列咬合をチェックしてもらうということになります。
当院で考えてみると、兄弟の一人がすでに通院しており他の兄弟も心配だからと初診を受けられることがありますが、通院している患者さんの数からすると多くないというのが体感です。
早く始めても早く終わらない！1期治療の開始時期と治療期間
開始時期先にも書きましたが、一般的に、矯正治療を開始するタイミングとして上の前歯4本が生え変わった後が良いとされています。
年齢でいうと、6歳から8歳ごろです。
また1期治療は成長を利用した治療であるため、期間には限りがあります。一般的に永久歯が生え揃う前までが1期治療の時期ですが、男女差や個人によって成長のピークは異なるため、1期治療の期間には個人差があります。
反対咬合（受け口）の場合は、その悪化程度や家族歴によっては乳歯列期から治療を開始し、1期治療が長期化することが多くあります。そのため、患者さんのモチベーションを低下させないよう、寄り添うことが大切です。
上あごの成長が旺盛な時期を妨げないために早期介入が必要となったり、「晩期成長」のリスク回避をするために長期化してしまったりといった傾向があります。
晩期成長のリスクとは、もう大きな成長はないだろうと考えて、2期治療（永久歯に対するワイヤー治療）を開始した結果、治療後に反対咬合や顔面の非対称の悪化が起きてしまうことです。受け口の患者さんの場合、晩期成長による変化は大きなリスクとなるため、成長のピークをしっかり見届けてから治療します。
以上のように、1期治療の開始時期や治療期間は個人差があるため、早期介入したからといって、前倒しで早く終わるではありません。分析診断した成長の予測に合わせて、適切な時期に適切な治療をすることが最も重要です。
1期治療にかかる費用と支払い方法
初診料…0～3000円
精密検査料金…0～5万円
1期治療費用…36万～
以前のコラムでもお話ししましたが、（興味のある方はこちら→ ※矯正料金について）
矯正治療は「自費治療である」が故にそれなりの費用が必要です。
費用の提示として、処置料を含めた矯正料金を提示される場合と、矯正料金とは別に毎回の処置料が提示される場合があります。
また費用支払いの選択肢として、クレジットカードや電子マネーをを利用できる医院も増えています。分割方法としてクリニックの中で分割払いなのか、デンタルローンを使用するのかを選択できる医院もあります。
費用の総額や提示方法の違い・支払いの選択肢の違いがあることなど理解した上で、治療を開始するようにしましょう。
料金を含め治療に関わる説明をきちんとおこなえており、患者さんが疑問を問いかけやすい環境にある医院を選ぶことは、最低限の条件と言えます。
少なくとも費用が安いことや、すぐに終れることなどを第一条件に医院を選ぶことはお勧めしません。
まとめ
子どもの矯正治療について、二度にわたりお伝えしてきましたがいかがだったでしょうか。
今後も、子どもの矯正治療について取り上げていきます。
お子さんの矯正治療について相談を迷っていたという親御さんがいらっしゃいましたら、ぜひ一度ご相談ください。